「派手さはない。でも心が満たされる」鹿嶋で過ごす、静かな贅沢旅(茨城県)

「茨城県って、なにがあるの?」

正直なところ、添乗員として訪れた際も、牛久大仏や笠間焼を見た記憶がうっすらある程度で、強く心に残ることはありませんでした。

魅力度ランキングでいつも最下位あたりをうろうろしている茨城県。正直、その印象は決して華やかではありません。

でも今、私が何度も足を運ぶ場所があります。
それが、鹿嶋(茨城県鹿嶋市)
夫の実家があるこの街を訪れるうちに、静かで心地よい空気にすっかり魅了されました。

▷ 東京から約1時間半。混雑知らずのアクセスがうれしい

鹿嶋へは東京から車で約1時間半〜2時間。
東関東自動車道を使えば、渋滞が少なく、スムーズに到着できます。
週末の“日帰り旅”にもぴったりです。
高速道路の中では比較的渋滞が少なく、ストレスなく移動できるのも魅力です。

① 鹿島神宮:深い森の中で、静かに深呼吸

鹿嶋のシンボルともいえる「鹿島神宮」。
全国に約600社ある鹿島神社の総本社で、紀元前から続く由緒ある神宮です。

境内に入ると、一気に空気が変わります。
高くそびえる木々に囲まれ、まるで森の中を歩いているような感覚。
木漏れ日がやさしく、夏でも涼しく感じられます。
目に見えない“癒しの空気”が、ここには確かにあるんです。

お参りのあとは、お茶屋さんでひと休み。
素朴なお団子とお茶の組み合わせが、旅の気分をぐっと和らげてくれます。

② サッカーの街・鹿嶋。アントラーズの魅力を間近で

鹿嶋は、Jリーグの強豪チーム「鹿島アントラーズ」の本拠地でもあります。
夫の実家ということもあり、我が家は筋金入りのアントラーズファン。
試合観戦はもちろん、練習の見学にもよく行きます。

クラブハウスでは選手たちの練習をすぐそばで見られるのが魅力。
試合前や真夏を除けば、練習後に選手がサインをしてくれることもあります。

サッカー好きはもちろん、スポーツに詳しくなくても“プロの空気感”は感じる価値ありです。

道の駅いたこ:地元野菜や果物をお土産に

もうひとつの立ち寄りスポットは、道の駅いたこ(潮来インターすぐ)。
茨城の新鮮な野菜や果物、地元の特産品がずらりと並びます。
季節によっては朝採れのとうもろこしやメロンなど、旬の味が楽しめるのも魅力です。

 帰り道のお楽しみ:アウトレットと温泉でリラックス

鹿島神宮をお参りし、地元の空気をたっぷり味わったあとは、少し寄り道をして 酒々井プレミアム・アウトレット へ。

ここはあくまで“おまけ”の立ち寄り場所。
目的はあくまでも鹿嶋ですが、旅の帰り道に「なんとなくぶらぶら」するにはちょうどいい場所です。

予定を詰め込まず、ふらっと立ち寄って「いいものがあればラッキー」くらいの気持ちで過ごす時間は、とてもリラックスできます。
夕方になると人も少なくなり、ゆっくり回れるのも嬉しいポイントです。
アウトレット内のレストランの夕食の時間帯は、比較的空いていて、快適です。

アウトレットのすぐ隣には 日帰り温泉施設 もあるので、旅の締めくくりにお風呂でさっぱり。
あとは寝るだけの状態で帰路につけば、心も体も大満足の一日旅になります。
帰りの時間が遅くなるため、渋滞もほとんど終わっていてスムーズに帰路につけます。

派手じゃないけど、心が満たされる。それが鹿嶋の旅。

有名な観光地ほどの派手さはありません。
でも、混雑に疲れた今だからこそ、こういう静かでゆったりした時間が、かけがえのないものに思えます。

鹿島神宮の森で深呼吸し、アントラーズの練習を間近で見て、地元のお団子や新鮮野菜を味わう。
帰りにアウトレットと温泉で一日をしめくくる。

そんな「静かな贅沢旅」、ぜひ一度体験してみてください。
私たち家族が“実家ついで”に繰り返し訪れる理由が、きっと分かると思います。